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2019年版EURJPYの日足分析

ドル円とユーロドルに翻弄された結果

対ドルではない通貨ペア(クロス円)の筆頭であるユーロ円ですが、結果的にドル円とユーロドルの値動きの双方に引っ張られることになります。

ただ、お互いの綱引きの結果であったとしても、ユーロ円のトレンドがあったことは事実であり、また2019年相場は結果的にユーロ円の戻り売りを継続することが大きな収益結果を生んだといえます。

一方で、USDJPYの上昇につられて下落トレンドがいったん終わった感があります。

もちろん、ここから上値を伸ばして上昇トレンド入りできるどうかはわかりませんが、ユーロドルと異なりショートポジションでのスイングトレードは難しくなった印象です。

ユーロ円のライン分析

ユーロ円にライン分析を施してみました。

ユーロドルほどではないものの、下落チャネルがきれいに描けます。

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ユーロ円の長い下落トレンド

ユーロ円は、取引量がドル円やユーロドルと比較して少ないため、投機的な相場になりがちで、結果値幅は大きいのだけれども、レンジ相場になることもあります。

しかし、2019年のユーロ円相場はちゃんと日足のポイントを見ていれば、戻り売りトレードが成立したといえる相場でした。

ただ、多くのユーロ円トレーダーを悩ませたのは年始の大暴落だと思います。

これによって多くのサポートラインが破られましたが、結果的に同日中に大幅に戻してしまい、その後の反発相場では押し目買いトレードが必要でした。

したがって、ドル円のチャートと見比べながらのトレードというのが2019年前半のユーロ円のトレードスタイルであったといえます。

しかし、ユーロ円はユーロドルにも引っ張られています。

ユーロドルは長い下落トレンドのさなかで、いまだトレンドが上昇に転ずる様子はありませんから、徐々に高値を切り下げています。

したがって、ユーロ円もドル円による上昇圧力を受けつつも、上昇の勢いがドル円ほどではないという結果になりました。

そして、ドル円の上昇が緩んだ5月以降、ユーロドルの下落は続いたので、ユーロドルのトレンドに引っ張られるようになります。

ここで、長期目線に立ち返って戻り売りができたかどうかが、ユーロ円トレードの成功の秘訣だといえます。

ユーロ円の強烈な反発にやられないために

ユーロ円はユーロドル以上に反発力が強い通貨です。

ですから、安易に安値を売りすぎて利食いのタイミングを逃してしまうと、それで大ダメージをくらってしまうこともあります。

したがって、下落トレンドがどんどん加速している場合であっても、そのもっとも急な下落ラインが切れたら、すぐに利食いをしてポジションのない状態にしておく必要があります。

一方で、長期的なポジションを持っている場合には、「急反発=トレンド転換」なのかを見極める基準が必要になります。

といっても、ほかの通貨ペアと異なるわけではありません。

直近高値を更新したかどうか、というダウ理論に忠実なトレードで十分だと思います。

重要なのは、ユーロ円の強烈な値幅によって、冷静さを失わないこと、つまりメンタル管理にあるといえます。

ユーロ円の下落トレンドは失われたのか?

ユーロドルはまだ明確に上昇しているとは言えないのですが、ユーロ円は下落トレンドがいったん切れたような格好になっています。

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押し目買いが機能しているほか、直近高値や安値を切り上げてきており、売ってはいけないようなチャート形状になっています。

この時クロス円ならではの悩みが出てきます。

すなわち、「この通貨ペア(ユーロ円)単体では上昇トレンドのようになっているのだから、高値更新を期待して躊躇なく押し目買いをしよう」という考えが出てきます。

しかし、一方でユーロ円はドル円とユーロドルの両方が上がる状態が、もっとも強い上昇トレンドになるといえます。

もしも、ユーロ円が合成通貨であるとみるのであれば、ドル円が110円を突破する力は弱そうですし、ユーロドルも強烈に反発する理由に乏しいことから、気合よく買っていって本当に良いのだろうか、という考えも出てきます。

ただ、2019年の相場のテーマがアメリカを中心とした貿易摩擦によるリスクオフ相場だと考えれば、その揺り戻しでジリ上げトレンドが続くのではないか、とみるほうが自然だといえます。

ユーロ円の長期トレードについて

ユーロ円はなかなか難易度が高い通貨ペアだと思います。

トレンドに乗らなければならないものの、いったんトレンドが切れた場合には、たとえトレンドに乗ってポジションを作った直後であっても、すぐに撤退しなければならないからです。

したがって、「トレンドフォロー」の考えと「ドテン」の発想とが両方重要になります。

そこで、長期トレードですが、ユーロ円はかなり反発が大きいので、チャネルラインを基準に利食いをその都度行うことをお勧めします。

そして、ポジションは、なるべく引き付けてとり、あまり突っ込んだポジションメイクはしないほうが良いでしょう。